設計事務所の頼み方と完成までの流れとは
家づくりや店舗設計などを検討する際、設計事務所に依頼するのは敷居が高いと感じる方も少なくありません。しかし、設計事務所は依頼者の理想をかたちにするパートナーとして心強い味方となります。
今回は、設計事務所の頼み方から完成までの一般的な流れをご紹介します。
まずはじめに、依頼の前に大まかな希望を整理しましょう。
「どんな暮らしがしたいか」「家族構成」「予算感」「土地の有無」などをメモにしておくと、相談がスムーズに進みます。そのうえで、気になる設計事務所のホームページや施工事例をチェックし、自分のイメージに合いそうな事務所に無料相談や面談を申し込みます。
初回相談では、希望のデザインや予算、スケジュールなどをざっくばらんに話すことが大切です。複数の事務所に相談して、相性や提案力を比較するのもおすすめです。依頼先が決まったら、設計契約を結び、基本設計に進みます。
基本設計では、間取りや外観イメージを共有しながら、数回の打ち合わせを重ねて方向性を固めていきます。その後、詳細な仕様を決める実施設計を経て、施工会社の選定・見積もりへと進みますが、設計事務所が建築会社を紹介するケースもあります。
施工契約後は、いよいよ工事がスタート。
設計事務所は、工事監理という立場で、図面通りに工事が進んでいるか、品質や安全面のチェックを行い、依頼者の立場でサポートしてくれます。工事期間は内容や規模によりますが、数か月から1年程度が目安です。そして完成後は最終確認を行い、引き渡しとなります。
設計事務所によっては、アフターサポートも行っているので、長く安心して暮らすための相談相手にもなります。
このように、理想をかたちにするには、プロとの対話が不可欠となることから、設計事務所との出会いが、満足のいく空間づくりの第一歩となるでしょう。